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読了:ノックス・マシン, 法月綸太郎 [読書日記]

* ノックス・マシン, 法月綸太郎, 角川書店, 9784041033609

法月綸太郎のノン・シリーズ中編集。
書店で刺激的なポップ&帯紙を見て購入。いわく、「このミス1位」「ミステリ界に衝撃と称賛の嵐!」「古典探偵小説とSFが融合」などなど。
ノックスというからには、いわゆる「ノックスの十戒」がネタであることは容易に想像がつく。逆にそこに思いが及ばない場合、本作を読んでも面白いと思えないのではないか。もともとそういう傾向がある気もするが、法月もずいぶん玄人狙いな作品を描いたなというのがまず感想。

まず表題作「ノックス・マシン」。読み始めると果たして、なにやら超科学のキーワードがちりばめられたSF的な物語が始まる。それなりに読みごたえがある話なのだが、しかし、ミステリとSFの両刀使いな読者はいろいろ読んでいて引っかかるのではないか。特に「裸の特異点」「並行宇宙」あたり、いまとなってはSF界ではだいぶ手あかが付いた感があって、どうものめり込めない。

続く2作は飛ばして、4作目の「論理蒸発ーノックスマシン2」。現存する某G社をほうふつとさせるシリコンバレーはパロアルトにある一大情報企業がまずは舞台に。ホーキング放射やら量子もつれやら、またまたSF的キーワードがばんばん出てくる。それを面白がって読んでいるうちは良かったのだが、しかし終盤にきてあごが落ちた。特異点が○○になっていて、それが故に○○はいろんな勢力に○○されて、、、という設定、1980年代のアニメ・超時空ナントカとほぼ同じであります。

うーーーん。読む前の期待値が大きすぎたのか。

ノックス・マシン (角川文庫)


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読了:男と女のワイン術, 伊藤博之・柴田さなえ [読書日記]

* 男と女のワイン術, 伊藤博之・柴田さなえ, 日本経済新聞出版社, 9784532262716

ワインの選び方指南書である。
ただし(ここが重要)、第1章たるや、スーパーやコンビニで1000円くらいのを買うならこんなのを選べばOK、などという内容。
うんちくは後半の章に最小限でてくるが、本書全体を通じて、難しいことはいいっこなし!という空気が漂っている気がする。
けっしてワイン通になるための本ではないのだ。

個人的にはワインはそれほど頻繁には飲まない(ビールが多いです)が、一時期ワイン産地の近くに住まっていたこともあって飲むこと自体は結構好き。でも高いワインは美味しさがわからない素人で、ワイナリーでテイスティングすると結果的に一番安い価格帯のが一番うまいと思える、というレベル。

そんなわけで、ちょっとだけ本書で勉強ができたと思います。
とはいっても、たぶんレストランでワインを選ぶための指南としてではなく、コンビニか量販店で買う時の助けに使うとは思いますが。

・・・それにしても本書のこのタイトル、なんとかなりませんかね。(笑)

男と女のワイン術 (日経プレミアシリーズ)


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読了:自分では気づかない、ココロの盲点 完全版, 池谷裕二 [読書日記]

* 自分では気づかない、ココロの盲点 完全版, 池谷裕二, 講談社, 9784062579537

だれもが多かれ少なかれ持っている「認知バイアス」について、クイズ形式で平易に解説したもの。
ブルーバックスシリーズとして、加筆のうえで新書化されたとのこと。

人間の脳がもともと持っている勘違いの素、判断する上での錯覚、これを「認知バイアス」というらしい。
例えば、として挙がっている具体的な例がめっぽう面白い。
少しだけ例をあげさせていただく。

Q. あなたの運転は世の中の平均より上でしょうか?下でしょうか?

これに対する答えを集計すると、平均より上だと思っている人が70%くらいになるという。「平均」の数学的な意味からすると明らかにおかしいが、人は、もしくは人の脳は、そういう風に思い込みたがるらしい。
さらには、能力の低いひとほど、実際より自分の評価を高く考えることが多いという。そういう人は自分の能力を正しく評価できないために楽観的に判断し、正しく自分のレベルを評価できる人なら控えめになるらしい。

さらに次。これは笑えました。

Q. 統計的に上記のような傾向がみられることがわかりました。これを知ったとき、どういう反応が多いでしょう?
A1. いるいる、そういう人。
A2. 自分もそうなのかもしれないな。
実際に試してみると、A1が通常みられる反応なのだそうだ。しかしそれも、同じ穴のムジナなのでは、と。

そもそも脳の特性なので、こういうことをよく理解していないと(していたとしても)、同じことをやってしまいがち。
本書はそのための練習問題という位置づけだ。各事例には、簡単な解説と、参考文献へのリファレンス(ほとんどすべて欧米の論文のようだが)がついているので、後で調べたくなった時のインデックスとしても有用と思う。

広い意味での自省のための一つのとっかかりとして、お勧めである。

自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)


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