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読了:役に立たない読書, 林望 [読書日記]

* 役に立たない読書, 林望, 集英社インターナショナル, 9784797680096

読書論である。
念のため、「若者にもっと本を読ませましょう」のような単純な話ではない。若い人に読書を勧めてもいるが、どちらかというと、生涯読書を楽しんでほしい、でも実務的な本に絞るのはどうか、という論調であろうか。
課題図書を与えて感想文を書かせる、といった取り組みは一刀両断。ビジネス書を読むのを止めはしないが、誰かが勧めたからで本当に自分で読みたいと思いましたか、とも問いかける。「自分が読みたい本を読む」「読書に貴賎なし」などなど。

たぶんに著者の独断によるものもとはといえ、なるほどと頷かされることも多数。本文に書かれているが、ここで紹介されている本の読み方がすべてではもちろん無く、それぞれの読み方があって当然。それぞれの読み方を許容すべきじゃないですか、というのもポイントのようだ。
なんだかんだいって、ビジネス書はそれはそれで役に立つと思うし、だからこそ自分もちょくちょく読んだりする。技術書解説書なんてのは実用の最たるものだ。(それも良く読むが。)そうはいっても一定の割合で文芸書を読みたくなって、どうにか時間を作って読んだりするわけだが、まぁそういう読み方もあってよいだろう、と思うことにしたい。

基本的に本書は、具体的にああすべしこうすべしといったことは勧めていない。こう考えるとこんな良いことがあるかもよ、こういう行動ならこんな世界が開けるかもよ、といった、なんというか導きか篝火か。いわゆるテクニック系のビジネス書を読みつけているといらいらするかもしれない。

なお、本書は中盤にだいぶ紙数を割いて古典(ここではいわゆる古文のこと)の楽しみについて書かれているのだが、個人的には正直このくだりは読み進むのに苦労した。著者も言っているように、学生時代に無味乾燥な古文授業を受けていたせいか、どうにも古文にはとっつけない。このあたりも人によるということか。

役に立たない読書 (インターナショナル新書)


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