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読了:地図で解明! 東京の鉄道発達史, 今尾恵介 [読書日記]

* 地図で解明! 東京の鉄道発達史, 今尾恵介, ジェイティビィパブリッシング, 9784533109546

タイトル通り、マニアな本である。今尾作品は「絶景鉄道」に続き2冊目。
やや大判の本で、図版が多く収録されているのが特徴。ざっくり、紙面の半分が文章、半分が写真や地図で占められている。

内容は、東京の都心および周辺地域の鉄道発達史、というところ。明治後期から戦前くらいまで、現在の鉄道網の骨格が形作られていく過程が、たぶん本書の中心の軸。現在のJRの路線は扱いが小さく(最後の章、戦後の貨物線の変貌の話では中心的に語られるが)、よって主体はあくまで私鉄である。

参詣狙いの旅客運輸が初期の私鉄路線形成の重点ポイントであるのは知ってはいたが(京急の祖である大師線が有名)、京成の金町線(柴又帝釈天)、京急の羽田線(穴盛稲荷)もそれ狙いであって、結構早期に敷設されているとか案外知らないことばかり。なんでこんな変な方向に延びる短い視線があるんだよーなどと思っていた自分はまったく浅はかでした。そのほか、東村山付近の西武のスパゲッティ路線図がなぜできたのかとか、当時のビジネスの思惑がぐちゃぐちゃで面白すぎる。掲載されている地図をにらみつけながら、なんとも楽しい読書タイムでありました。

なお、本書はどちらかというと旅客の話が主体であって、それゆえ貨物主体の私鉄であったJR相模線、JR南武線のような路線はほとんど取り扱われていないので、そのあたりに興味がある場合は注意が必要。また、私鉄各線の栄枯についても、歴史上もどちらかというと地形よりも営業上の都合によるものが支配的であったようであるので、タイトルにある「地図で解明!」というのはちょっと微妙な気がした。確かに複数年の地形図をみることで、都市化の状況が手に取るようにわかるのは確かなのですが。

地図で解明!  東京の鉄道発達史 (単行本)


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