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読了:1分間ドラッカー<最高の成果を生み出す77の原則>, 西村克己 [読書日記]

*1分間ドラッカー<最高の成果を生み出す77の原則>, 西村克己, SBクリエイティブ, 9784797363043

マネジメントといえばドラッカー。
その名言というか、思想のエッセンスを1項目1分でわかるように凝縮したという本。77項目が掲載されている。

見返しはいきなり「成果を上げる人はもっとも重要なことから始め、しかも一度に一つのことしかしない。」
なかなか心にしみるご指摘から始まる。

つづく前書きには著者の好きな項目が2つピックアップされていて、いわく
「いかなる優れた部分最適も、全体最適には勝てない」
「世の中の変化を止めることはできない。しかし変化の先頭に立つことはできる」
これらもなかなか厳しいご指摘であります。

77項目、なかなか全部頭に入れるというわけにはいかない。
ひとわたり読んだなら、常に手元に置いて、折りに触れ開いて再度読んでみる使い方がよさそうだ。

1分間ドラッカー 最高の成果を生み出す77の原則


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読了:怪盗グリフィン、絶体絶命 (The Caribbean Ring Finger), 法月綸太郎 [読書日記]

* 怪盗グリフィン、絶体絶命 (The Caribbean Ring Finger), 法月綸太郎, 講談社, 9784062779098

法月綸太郎の怪盗グリフィンシリーズ1作目。
NYを拠点とする怪盗、ジャック・グリフィンが活躍する冒険ミステリである。帯紙には「超本格ジュヴナイルだ!」などと宣伝文句が踊る。数年くらい積読になっていたのを掘り出して読了。

古典ミステリ「怪盗ニック」シリーズをほうふつとさせる義賊的な怪盗が主人公。あやしげな依頼~名画のすり替え~を引き受けるのだが、実はそれは巧妙な罠であり、某国家機関のこれまたあやしげな作戦に巻き込まれた怪盗はカリブ海の某国へと赴くのだが、そこで面倒な事件が・・・という話。

基本的に冒険活劇調なので、読者は定められたストーリーに従ってドキドキワクワクしながら読み進めればよいようになっている。ものがたりも終盤になると、いろいろと都合の良い偶然も重なり、怪盗自身の少々超人的な活躍もあり、事件はいちおう解決の方向に向かうのだが、しかし法月はそのままでは終わらせないのだ。

前述のように本作はあくまで冒険ミステリという作りで、決して本格ミステリなどではない。
そのあたりを踏まえてストーリを楽しめばよいのだと思う。
それにしても近年の法月はだいぶ作品の幅を広げていますね。そろそろ本格ミステリも読みたいのですが。

怪盗グリフィン、絶体絶命 (講談社文庫)


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読了:水族館の殺人, 青崎有吾 [読書日記]

* 水族館の殺人, 青崎有吾, 東京創元社, 9784488443122

「平成のエラリークィーン」青崎有吾による第2長編。例によって、読者への挑戦が挿入されている本格ミステリである。
本作はいちおう独立したミステリになっているが、登場人物たちの色付けやら面白ネタなどを十分に楽しむには、第1長編の「体育館の殺人」を先に読んだほうがベターだろう。

今回の事件の舞台は、横浜は根岸エリアの歴史ある水族館(ちなみに現実のこのエリアには市民プールはあるが水族館はないので、立地は創作と思われる)。この館内にある巨大水槽で衝撃的な事件が勃発、そしてそれは明白に殺人だという。なるべくして生じたクローズドサークル内には老若男女の容疑者11名。アリバイ崩しから着手した県警の捜査は次第次第に行き詰まり、そして・・・ということで探偵役のお出ましとなるのである。

シリーズの特徴だと言えるが、テンポよく進む物語に、軽妙(というより単に軽薄?)な会話や行動の数々。途中でアリバイトリックが明らかになるのだが、それにより謎は再度深まるという流れ。そしてそして、関係者を一堂に集めての解決編、と。

前作でも感じたことだが、色々と強引な設定であったり、都合の良い偶然により犯罪が成り立っていたり、そのあたりは少々気になるところではある。しかしまぁ、本作の場合、細かいところは多少目をつぶって、ミステリを楽しみましょうという気分で読んでよいのではないかなぁと。個人的には、読んでいる途中ずっと楽しめました、という感想です。

水族館の殺人 (創元推理文庫)


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読了:ヒトラーとナチ・ドイツ, 石田勇治 [読書日記]

* ヒトラーとナチ・ドイツ, 石田勇治, 講談社, 9784062883184

タイトル通りの現代史解説本。友人からの紹介で購入。

ヒトラーが政権を取ることになるずっと以前から時代ごとにその足跡をたどり、どういう思想や経験が背景となってヒトラーをヒトラーたらしめたのかを解釈しようとしているという感じだ。そして、ドイツの市民(のうち9割ほどを占める非ユダヤ系白人)が、なぜ保守的な道を捨ててヒトラーに賭けたくなったのか(もしくは、なぜヒトラー個人が主導権を持つ社会でもいいよねと思うようになったのか)を、当時の社会的経済的背景から探ろうという感じである。

著者の解釈によると、①国が経済的に困窮することにより、②その国を構成せしめる市民の良識をおかしくする、という。
もしこれが正しいのだとすると、人類は根本的にはどうやったってそこから抜け出せないのかも知れないなぁ、と暗鬱たる気分にもなる。(日本の市民層への調査では、現状満足度が上がっているという報道を読んだばかりでありますが。)

ともあれ、歴史が苦手、世界史は特に苦手、その中でも現代史はさらに苦手な自分にとっては、お蔭様でだいぶ勉強になりました、というのが実は本音です。


ヒトラーとナチ・ドイツ (講談社現代新書)


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読了:怪奇小説傑作集1&2 (英米編), アルジャーノン・ブラックウッド他 [読書日記]

* 怪奇小説傑作集1 英米編1, アルジャーノン・ブラックウッド, 平井呈一, 東京創元社, 9784488501068
* 怪奇小説傑作集2 英米編2, ジョン・コリアー, 宇野利泰、中村能三, 東京創元社, 9784488501075

創元が1960年代に編んだ怪奇小説のアンソロジー。そのうち英米の作品を集めた2分冊がこれである。
いずれも2006年に活字を組みかえて新版となっている。

いわゆる推理小説は大量に読んでいるが、怪奇ものはあまり食指が動かず、これまでほとんど読んでいなかったのだが、とある作品に引用されているのを読んで、ひとさらい読んでおかないといけないのではと思い立って手に入れたもの。2冊まとめて一気読みをしたわけですが、、、これがかなり辛い経験でした。

有名、というより以前なにか別のアンソロジーで読んだことがある「猿の手」や、引用元にあった「炎天」など、ぞくぞくするような読後感の素敵な作品もある一方で、ポルターガイスト現象に登場人物がひたすら立ち向かったり、幽霊妖怪の類が現出するものなど、単なる怪談とそう違わない印象を残すものが多くて難儀した、というところ。

まぁそうは言っても教養として読んでおいたほうがよさそうな作品もあり、個人的な感想では玉石混交と思う。総じて、短い作品のほうが印象が良い。説明や描写がくどいと、現代の読者にとっては逆にリアリティがなくなってしまうような気がする。

英米編1: 幽霊屋敷、エドマンド・オーム卿、ポインター氏の日録、猿の手、パンの大神、いも虫、秘書奇譚、炎天、緑茶
英米編2: ポドロ島、みどりの想い、帰ってきたソフィ・メイスン、船を見ぬ島、泣きさけぶどくろ、スレドニ・ヴァシュタール、人狼、テーブルを前にした死骸、恋がたき、住宅問題、卵形の水晶球、人間嫌い、チェリピアン、こびとの呪

怪奇小説傑作集 1 英米編 1 [新版] (創元推理文庫)


怪奇小説傑作集2英米編2 (創元推理文庫)


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読了:体育館の殺人, 青崎有吾 [読書日記]

* 体育館の殺人, 青崎有吾, 東京創元社, 9784488443115

青崎有吾の「〇〇館」シリーズの嚆矢、鮎川哲也賞の受賞作(つまりデビュー作)である。
青崎作品は(「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」を先に読んでいるので)これが2作目の読了。長いこと本屋の平積みは眺めていたのだが、いかにも青春ミステリでございといった感じの装丁に二の足を踏んでいたという状況。それを先日「五十円玉・・・」をひょんなことから手に取って、デビュー作へ舞い戻ってということなのだから・・・いや書店の平積みは侮れませんね。

舞台は神奈川県立風が丘高等学校(横浜市保土ヶ谷区にあると思われます。ってことは某・旧学区トップのK丘高校?)、登場人物は警察官数人をのぞくと全て高校生、という長編ミステリだ。冒頭でいきなりの殺人事件が勃発してものがたりは文字通り幕をあける。しかし現場は、広い意味での密室であったことが判明、唯一犯行の機会があったとされる生徒に嫌疑がかかるのだが・・・、という流れ。少々エキセントリックな探偵役が登場し、少々(かなり?)荒削りながら論理的説明の積み重ねをちゃくちゃくと進めていき、解決編の前に読者への挑戦まで挿入されるという、いわゆる本格ミステリ調なストーリ展開だ。

いや~これは楽しめました。登場人物たちの言動がいちいち面白おかしいのも作者の狙いにはまった感じだし、主要な登場人物はその色付けが明確なので読んでいて混乱したりすることもない。探偵役のマニアな話題はほとんど理解不能だが、それでいてなぜかクスッと笑える。

個人的には、犯人像のイメージ作りよりも密室の謎のほうが難しく、このトリック解法には思わずええぇ~と言ってしまったクチ。古典ミステリを読みつけている読者としては(フェル博士ではないですが)、なぜ犯人はそこに密室を作らねばならなかったのか、を誰も問題にしようとしないのが気になって仕方なかった。が、いいんですよ、とにかく最後まで面白く読めたので。次作への前ふりをちゃっかり入れておく作者の胆力にも感心しきりでした。

体育館の殺人 (創元推理文庫)


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読了:今尾恵介責任編集 地図と鉄道, 今尾恵介 [読書日記]

* 今尾恵介責任編集 地図と鉄道, 今尾恵介, 洋泉社, 9784800312136

地図マニア&鉄道マニアに贈るウンチク本、でしょうか。
今尾氏の著作は3冊目の読了で、これまでのバラつき感は気になるものの、なかなか美しい表紙絵にも惹かれて購入。

帯紙いわく「鉄道の歴史、路線の謎、廃線の理由・・・すべての答えは地図にあり」ということだ。内容はおおきく3部に分かれ、地形図から読み取れる特徴的な地形と鉄道敷設との関係を解説する第1部(前著などからも、このあたり今尾氏の本領発揮な領域と思われる)、横浜駅移転に代表される鉄道路線の変遷史を解く第2部、そして廃線跡や未成線をたどる第3部とからなる。いずれも取り上げられる題材はたいへんにマニアック(褒めてます)。個人的には天井川にまつわる地形図の読み解き方の記述は目からうろこで楽しめたところ。

第2部以降は、地形図はあくまで歴史の記録者という立場。こうなると地図マニアではついていけず、鉄道マニアの独壇場という様相となる。個人的にはたいへん面白く読ませてもらったのだが、(当たり前だが)なんというか読み手を選ぶ本だなという印象が強くなる。本文記述を理解しながら読み進めるのに必要となる背景知識、特に日本の鉄道史に関するそれが幅広く必要とされている感じで、このあたりがマニア向けウンチク本なのではという話だ。

前述のように個人的には最後まで楽しく読めたし、大量に収録されている図表なども考え合わせると、これで1500円ならリーズナブルだよなというところだ。ただしかなり読者を選びます。その意味で、ゆるいイラスト地図を前面に押し出した表紙カバー絵は、かなりミスリードなんじゃないかとも。それと、タイトルの「・・・責任編集」という文言はずいぶんと大上段に構えた感じで、ややラフにまとめた感じがそこここにする本文構成ともいま一つマッチしていないような印象を受けた。対談集も著作宣伝ぽくて何だかなという気がした。

今尾恵介責任編集 地図と鉄道


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読了:ほうかご探偵隊, 倉知淳 [読書日記]

* ほうかご探偵隊, 倉知淳, 東京創元社, 9784488421090

倉知淳によるジュヴナイルなんだけど本格推理というミステリ小説である。
この作者のミステリはちょっと人を食ったような話が多いのだが、それをジュヴナイルで?という点で興味津々。

舞台は小学校の5年生の1クラス、あくまで少年少女が主人公。読者層を考えれば当然の設定である。
クラスの内外でこのところ起きている不思議な事件の謎を解こうと、彼ら小学生なりの活動を開始する面々。推理小説好きのメンバー・龍之介くんが次々に立てる仮説をみんなで検証しては潰していく過程がちゃんと書かれていて感心。一方で先生や大人が言っていることは正しいはず的な小学生ならではの前提があちこちにあるのだが、これはこれでジュヴナイルとしては正しい道なのであろう。
最初は簡単に思えていた事件は、調査をしていくにしたがって案外いろいろな事実が絡んでいることがわかってきて、そのうち新たな証言も飛び出してくるなどして混迷の様相を呈してくるのだが・・・と、ここで解決編がはじまる。(えっ、ここからあとの全部のページが解決編???)

というわけで、巧者・倉知淳の手腕はここからが見どころ。ネタバレは書きませんが、この作品でミステリに触れた少年少女は幸せなんじゃないかなぁ、と。

それから、個人的には龍之介くんの将来が楽しみですね。「リスみたいにくりんとした目」ですしね。猫もリスもおなじような目かなぁ、なんて(笑)。

ほうかご探偵隊 (創元推理文庫)


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読了:湖底のまつり, 泡坂妻夫 [読書日記]

* 湖底のまつり, 泡坂妻夫, 東京創元社, 9784488402136

巨匠・泡坂の長編ミステリー作品である。1970年代の発表。

泡坂作品は「亜愛一郎」シリーズも含めて8作目の読了になるのだが、読み終わって・・・いやーこれは面白い。
綾辻行人も解説へ書いているが、この作品は、あらすじとか解説とか口コミとか、一切見ないようにして読了すべきな気がする。それもあって内容に触れるのがかなり憚られる状況。

全体を4章に分け、章ごとに視点というか語り手が変わる。それ自体は特異な手法というわけではないと思うが、章ごとに読み進めていくにつれミステリーの読者としては何だか頭がクラクラしてくる。ものがたりの進む方向に予測が付きそうでつかない、謎がふわふわと手の中でつかみきれない、ページを繰る手が自然と早くなっていくのを止められない、そんな作品だ。

書かれた時代背景もあると思うが、本作には混みあった電車の中で読むのは気恥ずかしい(もしくは子供が読むのはちょっとどうかと思える)描写がある。泡坂作品ってこういうノリだっけ?とやや困惑しながら読み進めたわけですが、いやいやしかし。

ぜひ楽しみましょう。

湖底のまつり (創元推理文庫)


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読了:反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書 (The Gospel of the Flying Spaghetti Monster), ボビー・ヘンダーソン [読書日記]

* 反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書 (The Gospel of the Flying Spaghetti Monster), ボビー・ヘンダーソン, 片岡夏実, 築地書館, 9784806713401

少し前、2000年代くらいに米国で問題になったインテリジェント・デザイン (ID) 問題をパロッた本。似非科学への痛烈な批判本であるという論評もあり、今回たまたま機会があって手に取った。2006年の訳出。

しかし、これは少々読み進むのが大変、というのが率直な感想。IDが物議をかもし、科学教育界をまきこんでの社会問題になったことは承知しているが、実は元のIDの言質について細かいところをあまり把握しきれておらず、元ネタを知らないパロディを読んでいる状態で、個人的にはしまったなというところ。さらにまずいことに、キリスト教各派の教義やらキーワードやらもあまり把握しておらず、これまた同じ状況。

つまり、ユーモアを解するには知性と教養が必要、というわけだ。訳者もあとがきに書いているが、無宗教でならしている日本人には本書の本当のところの狙いは押さえきれないところなのかもしれない。もちろん読んだら読んだなりのことはあるのは確かで、上に書いた把握できていない部分も多かれ少なかれ知ることはできた、と思ってはいます。

# ところでミートボール入りのスパゲッティって、米国でそんなにメジャーだったかしらん。ルパン三世の映画だったかに小道具として出てくるというのは知っていますが・・・。

反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書


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